|
ネコロの開発に携わった電子ペットプロジェクトのリーダー田島さんに、ネコロの開発秘話をインタビューしました。普段では聞けないような、ネコロ開発秘話です。裏ではこんなに苦労があったんですよ。
−ネコロの開発にはどのくらいかかったのですか
田島さん、以下Tさんと略)4年くらいかかっています。最初、ペットロボットプロジェクトをはじめたときは、「たま」という名前で開発を始めたのです。ついに今年発売することができました。
−開発で苦労したところはどこでしょうか?
Tさん) ここを撫でるとこんな反応をするという単純な動きではなく、あるときはすごく喜び、あるときは嫌がるなど、本物のネコのような動作及び、その変化を作るところです。
−なるほど。その「本物のネコ」を実現するためのポイントを教えてください。
Tさん) ネコロの全体構成図はこんな感じになっています。この「MaCモデル」というのが感情とか記憶をつかさどるものなのです。認知的評価理論という心理学理論に基づいて構築しているのですが…。(記者、困惑)
Tさん) つまり、触られたとか聞こえたという外部からの刺激によって反射的に反応したり、記憶させて感情的な動作をさせたりすることで、「心」的なものを作っているんです。その入力に使われているのが、オムロンのセンサなんです。
−センサ情報をどのように「心」に伝えているのですか?
Tさん) ネコロには、頭、アゴ、背中などに”触覚センサ”が入っています。その入力信号を分析すると、「たたく」、「なでる」といった行為の識別が可能になります。
センサはそれだけではありません。
その他にも、音に反応する”聴覚センサ”が付いています。どこから音を出しているか、その方向がわかります。そして、飼い主の好きな名前を何度も呼んでやると、やがてその名前を覚えるようになるという名前認識機能もあります。その他、動くものにも反応するんです。視覚センサを持っていて、それで周りの状況を見ています。
−小さな体にたくさんの技術が搭載されているんですね。
最後に、ネコロでこだわっている部分はありますか?
Tさん) ネコロの開発にあたって、やはり、こだわりがあるのは顔の表情です。顔は命ですから。ネコらしい表情を付ける為に目鼻の位置を調整しました。これが微妙で、ネコのつり目をきつくすると、怖くなってしまう。また、目の位置を緩やかにすると、人間のような表情になってしまう。最終的に猫っぽい目をした方が表情豊かになるので、少しつりあげました。大変苦労しました。
−なるほど、こうしてかわいいネコロは、できあがったんですね。
|